美肌に効くNo.1ビタミン

寒さが深まる12月。紫外線は弱まってしみの心配は少し減ったものの、冷気による乾燥によって、

いつも以上にお肌は保湿を必要としています。乾燥を放置しておくとしわの原因にもなってしまいます。

お肌の悩みでまずあがるシワ。ピンと張りがあって瑞々しいベビースキンは永遠の憧れですよね♪

化粧品は一大ビジネスですが、綺麗でいたい女性達の高齢化も進むにつれ、業界の市場もますます広がっています。10月の日経ビジネスに"シワを薄くする"医薬部外品として認められた、資生堂とPOLAの美容製品について、トピックになっていました。

資生堂はコラーゲン生成を促すレチノール、POLAはコラーゲンなど分解を防ぐニールワンを製品化させています。

 

皮膚の基本イメージ

ところで、肌の構成は良く見かけるこちらの図のようになっています。↓

皮膚は外側から順に、

1.表皮;一番外側のバリア層。表面に死んだ細胞層(角質)を密集させることで内側の生きた細胞たちを外界から隔離しながら守っている。

2.真皮;表皮を養う&張力と弾力で筋肉や内臓を閉じ込めて形を保つ(筋肉はとても柔らかくて、手で持つとスルッと落ちそうになるので真皮で封入する必要があるのですね)

3.皮下組織:主に脂肪でボリュームを増やし、外界との距離を保つ(黄色が脂肪、その下が筋肉)

と、それぞれの層で日々私たちを守るために働いてくれています。

 

ターンオーバーと傷の治りの速さ

 

皮膚の細胞も日々分裂を繰り返して機能を保っていますが、表皮の基底細胞は分裂をした後、

1.形を変えながら角化細胞という、核を持たない死んだ細胞になり、

2.角化細胞は段々と押し上げられて垢となって剥がれ落ちます。

1+2を合わせてターンオーバーといいます。

青丸で囲った部分の表皮を拡大すると・・・

このようになっていて、核を持たない角質細胞は死んだ細胞と表現されていますが、細胞分裂はしないものの、角質細胞は細胞同士で繋がっていて外界からのバリアとして働いています。絵の中の小さい顆粒も皮膚の機能を守るのにとても重要。ムリにお肌をこするとかぶれたり、カサカサヒリヒリしますね。

 

患者さんに説明する時は、

”お肌のターンオーバーは通常28日で、加齢や生活習慣の乱れによって28日より長くなってそれも肌の不調に繋がることがあるので、定期的にお手入れしましょう”

というお話をしますが、このサイクルは人によって違い、老ける生活をしている人や加齢に伴いターンオーバーは遅くなる傾向にあります。ターンオーバーが遅いと図の角質層が厚くなり、肌のくすみやごわつき、毛穴の原因となります。ターンオーバーを促進させて皮膚の若返りをする効果があるのが、

ビタミンA

ビタミンAは体内で形を変えながら存在していますが、

 

先ほどの資生堂のレチノールもその一種。医療で使われるのはトレチノインといって活性型のビタミンAなので、効果も強いですが、皮膚反応も強く、効果が出る前には必ず皮膚炎を起こします。そのため医療機関でのみの処方となっています。

もともとトレチノインは、主にニキビやニキビ痕で肌の再生をしたい方むけに開発されたものですが、単にターンオーバーを早めるだけでなく、様々な効果がわかっています。

<表皮層>

・表皮基底層周辺のメラニンの排出を促進→ → → しみを薄くする効果

・細胞の遺伝子に働きかけ表皮細胞の増殖→ → → 表皮を厚くする

・ヒアルロン酸など保湿に関連する物質を増やす→ → →表皮の水分量アップ

・角質の剥離を促す→ → →薬や化粧品の浸透アップ→ →にきびや皮脂を抑える

<真皮層>

・線維芽細胞に働き、コラーゲン産生促進

・光老化による真皮の菲薄化を抑制

・血管新生を誘導

注:上記の効能は濃度によっても違います。

 

要は、肌の・深い部位では、コラーゲンと血管を保ち、

・浅い部位では、潤い・美白・キメ・ニキビに効果がある

と言えます。ビタミンの中でもビタミンAとDはステロイドホルモンのように、細胞内にダイレクトに働きかけるので

強力な効果があります。そのため、使用の際には胎児への危険性を危惧し外用薬でも妊婦には禁となっています。

 

実際の使用例~オバジZO Skinシリーズと共に

トレチノインは単品で使用するよりも、皮膚再生プログラムの一環での使用をおすすめします。

有名なのがオバジ ZO SKINシリーズ。医療機関のみで購入可能です。↓

(薬局で売られているオバジとは全く別物となります。)

こちらをお勧めする理由は

1.効果が高まるグリコール酸と一緒に使用することでピーリングをしながらトレチノインの浸透性が高まる。

2.リスクを低めるハイドロキノンと一緒に使用することで炎症後の色素沈着を予防できる。(人によるので診察が必要です。)

2年前に私も試してみました。

か、顔からフケが〜!!

初めて会った人には不審な顔で見られるし、友達にはまたなんかやってるの?と、呆れられるし、自分では本当に綺麗になるのかな?と始終不安、、、

当時のプロトコルは4ヶ月間継続してワンクール。なので、上記の状態が数ヶ月続くわけです。。美容外科を専門としてる自分でも、皮膚炎がそのまま治らなかったらどうしよう、と不安になりましたが、3ヶ月過ぎた頃から明らかにお肌のハリが増し、水分量も増えました!

でも、これは患者さんにはとてもとてもオススメできない〜辛すぎる…

と、いうことでオバジ終了後、色んな人から

”お肌きれいですね、何使ってますか?”

と聞かれても

“オバジで綺麗になったけどやめた方がいいかも。レーザーの方がよほどダウンタイム短いよ。”

と、薦めるに薦められず中途半端な答えをしてました。・・・ が!

 

“オバジのパルス療法”~大事な日に合わせて綺麗になれる

なるものが1年ほど前に出ました。

“1-2週間に1回、3倍量のトレチノインとミラミックスを使用して、一時的に皮膚炎が起こるけど短期間で効果が出る”

というので、早速試してみたところ、

パルス療法をしてから3-7日経つと皮が剥がれてきて、10日目にはつるっと綺麗になります。

皮の剥け具合は毎日連続で使う時ほどではないけど、繰り返していくと薄いシミは目立たなくなるし、真皮のコラーゲンとヒアルロン酸量が増加するので艶が出てきます。

皮膚の厚さや反応の出具合は人によって違うので、初めは皮膚炎の反応を見ながら使用量を調整する必要はありますが、そのうち自分にとって丁度いいペースと量がわかってきます。

もちろん強い成分なので毎日は使えませんが、普段はレチノールなどを使いつつ、スペシャルケアとしてオバジのパルス療法をされるのが日常生活にも支障が出にくく、ライフスタイルに合わせやすいのでは。

ビタミンAを上手く活用してお肌のエイジングケア、ぜひ試してみてください。

ちなみに、ビタミンAは口から栄養素として摂るのもとても重要!お肌以外の効能はまたの機会に書いていきますね。

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